ハンドメイド販売
ハンドメイド販売の利益計算方法|材料費・手数料・送料を含めて解説
ハンドメイド作品を販売するときは、販売価格だけでなく、材料費、送料、 梱包費、販売手数料、委託販売手数料などを含めて利益を考えることが大切です。 この記事では、ハンドメイド販売で利益を計算する基本式と、赤字を防ぐための確認ポイントを解説します。
ハンドメイド販売では「売上」と「利益」は違う
ハンドメイド作品が売れると、まず販売価格の合計が売上になります。 しかし、売上がそのまま利益になるわけではありません。
作品を作るための材料費、発送にかかる送料、梱包資材、販売サイトの手数料、 委託販売先に支払う手数料などを差し引いた金額が、実際の利益になります。
「売れているのに手元にお金が残らない」という状態を避けるためには、 販売前におおよその利益を計算しておくことが重要です。
利益計算に含めたい主な費用
ハンドメイド販売の利益を計算するときは、作品ごとにかかっている費用をできるだけ整理しておきましょう。 代表的な費用は次のとおりです。
材料費
布、糸、金具、ビーズ、レジン、紙、木材、パーツなど、作品を作るために直接使った費用です。 複数作品にまたがって使う材料は、1点あたりのおおよその金額に分けて考えると計算しやすくなります。
送料
クリックポスト、レターパック、宅配便など、商品を発送するための費用です。 送料込みで販売している場合は、利益計算に必ず含めておきましょう。
梱包費
封筒、箱、台紙、OPP袋、緩衝材、シール、ショップカードなどの費用です。 1回あたりは小さな金額でも、販売数が増えると無視できない費用になります。
販売手数料・決済手数料
ネットショップ、ハンドメイドマーケット、決済サービスなどを利用する場合、 販売金額に応じて手数料がかかることがあります。 手数料率を確認し、販売価格に対してどれくらい差し引かれるかを見ておきましょう。
委託販売手数料
雑貨店やレンタルボックスなどで委託販売をする場合、売上の一定割合を手数料として差し引く形がよくあります。 たとえば販売価格の30%が手数料の場合、3,000円の商品が売れると900円が手数料になります。
利益計算の具体例
ここでは、ハンドメイドピアスを3,000円で販売する場合を例にして計算してみます。
| 項目 | 金額 | 内容 |
|---|---|---|
| 販売価格 | 3,000円 | お客様に販売する価格 |
| 委託販売手数料 | 900円 | 販売価格の30% |
| 材料費 | 800円 | パーツ、金具など |
| 送料 | 200円 | 発送にかかる費用 |
| 梱包費 | 100円 | 袋、台紙、箱など |
| 利益 | 1,000円 | 3,000円 − 900円 − 800円 − 200円 − 100円 |
この例では、3,000円で販売しても、実際に残る利益は1,000円です。 売上だけを見ると大きく見えても、手数料や経費を差し引くと利益は想像より少なくなることがあります。
利益率も確認しておく
利益額だけでなく、販売価格に対してどれくらい利益が残っているかを示す利益率も確認しておくと便利です。
たとえば販売価格3,000円、利益1,000円の場合、利益率は約33.3%です。 利益率が低すぎる場合は、価格設定、材料費、送料、手数料のどこかを見直す必要があります。
特にハンドメイド販売では、制作時間も大切なコストです。 材料費だけで黒字になっていても、制作に長い時間がかかる場合は、価格を見直した方がよいこともあります。
赤字を防ぐためのチェックポイント
ハンドメイド販売で赤字を防ぐには、販売前に次のポイントを確認しておくと安心です。
- 材料費を1点あたりで計算しているか
- 送料込み販売の場合、送料を利益計算に含めているか
- 梱包資材やショップカードなどの費用を含めているか
- 販売サイトや委託販売先の手数料率を確認しているか
- 値引きやセールをしても利益が残る価格になっているか
- 制作時間に対して安すぎる価格になっていないか
最初から完璧に計算する必要はありませんが、最低限「販売価格から何が差し引かれるのか」は把握しておきましょう。
委託販売では手数料を差し引いた手取り額も重要
委託販売では、販売価格から委託販売手数料を差し引いた金額が作家側の手取り額になります。 そのため、利益を考えるときはまず手取り額を確認し、そこから材料費やその他経費を差し引くと分かりやすくなります。
たとえば販売価格2,000円、委託販売手数料30%の場合、手数料は600円、手取り額は1,400円です。 ここから材料費や梱包費を引いた金額が、実際の利益になります。
無料ツール
ハンドメイド販売の利益を自動計算できます
販売価格、材料費、送料、梱包費、委託販売手数料などを入力すると、 手取り額・利益額・利益率を自動で計算できます。 計算した内容は、精算書PDF作成ツールにも引き継げます。
よくある質問
材料費はどこまで含めればよいですか?
作品を作るために直接使った材料は含めるのがおすすめです。 複数作品に使う材料は、1点あたりのおおよその金額に分けて計算すると管理しやすくなります。
送料込みで販売している場合はどう計算しますか?
送料込みで販売している場合は、販売価格から送料を差し引いて利益を計算します。 送料を含め忘れると、実際より利益が多く見えてしまうため注意しましょう。
委託販売手数料は利益計算に含めますか?
含めます。委託販売では売上から手数料が差し引かれるため、 販売価格ではなく、手数料を引いた手取り額をもとに利益を考えると分かりやすいです。
利益率は何%くらいを目安にすればよいですか?
作品のジャンル、材料費、制作時間、販売方法によって異なります。 まずは材料費や手数料を引いても十分に利益が残るかを確認し、 制作時間に対して安すぎない価格になっているかを見直すことが大切です。